介護現場の大きな悩み「口腔ケア中の噛みつき」
高齢者の誤嚥性肺炎を予防するために欠かせない口腔ケアですが、現場の介護スタッフにとって「口を開けてくれない」「急に噛みつかれてケガをした」というトラブルは非常に深刻な悩みです。
無理に口を開けさせようとすれば利用者様との信頼関係が崩れ、かといってケアを怠れば命に関わる感染症のリスクが高まります。
本記事では、高齢者が口腔ケアを拒絶する原因を正しく理解し、スタッフの指の安全を守りながらケアを行うための具体的な対処法と、根本的に「噛まれるリスクをゼロにする」最新の福祉用具をご紹介します。
なぜ高齢者は口を閉ざす・噛むのか?(3つの原因)
対処法を知る前に、まずは「なぜ口を開けてくれないのか」「なぜ噛むのか」という原因を探ることが重要です。主に以下の3つが考えられます。
① 認知症による「恐怖心」と「理解力低下」
認知症が進行すると、「今から何をされるのか」が理解できず、口元に歯ブラシや指を近づけられることに強い恐怖を覚えます。見知らぬ人に急に口を触られると感じ、自己防衛の本能から口を固く閉ざしたり、振り払おうとしたりします。
② 口腔内の「痛み」や「乾燥」
虫歯や歯周病、口内炎がある場合、触られると痛いためケアを拒絶します。また、高齢者は唾液の分泌量が減って口の中が乾燥しやすいため、乾いた粘膜に歯ブラシがこすれること自体が不快感に繋がっています。
③ 原始反射(噛みしめ反射)
認知機能の低下に伴い、乳幼児期に見られる「原始反射」が現れることがあります。口の中に入ってきたものを無意識に強く噛み締めてしまう反射(咬反射)がある場合、本人の意思とは関係なく強く噛んでしまうため、注意が必要です。
スタッフの指を守る!安全に口を開けてもらう対処法
ここからは、実際に現場で使える安全な開口テクニックとケアのコツを解説します。
1. 「脱感作(だっかんさ)」で過敏な感覚を和らげる
いきなり口の中に触れるのではなく、まずは肩から首、頬、唇へと、身体の外側から徐々に触れていき、触られることへの抵抗感を減らしていきます。これを「脱感作」と呼びます。唾液腺のマッサージを取り入れるのも効果的です。
2. 「Kポイント刺激」による開口誘導
どうしても口を開けてくれない場合、「Kポイント(K点)」と呼ばれる部位を刺激することで、反射的に口が開きやすくなります。
Kポイントは、奥歯のさらに奥、上あごと下あごの粘膜が交わるひだ(翼突下顎ヒダ)のやや外側にあります。ここを指の腹やスポンジブラシで優しく圧迫すると、自然と口が開きやすくなります。
3. 開口補助具(バイトブロック)の活用
口が開いた瞬間に、専用の開口補助具(バイトブロック等)を上下の歯の間に挟み込みます。これにより、急に口が閉じてもスタッフの指が噛まれるのを防ぐことができます。※絶対にスタッフの指そのものを「つっかえ棒」にしてはいけません。
【根本解決】「指を入れない」次世代の口腔ケアへ
脱感作や開口補助具の活用は有効ですが、それでも「ケアのたびに時間がかかる」「やはり噛まれる恐怖がある」という現場の負担を完全にゼロにするのは困難です。
そこで現在、多くの介護施設で導入が進んでいるのが、「そもそも介助者の指を口の中に入れる必要がない」特許取得の口腔洗浄器「オーラバブル」です。
マウスピースを咥えて1分。安全・劇的に汚れを落とす「オーラバブル」
オーラバブルは、ファインバブル技術を活用した画期的な口腔洗浄器です。
- 噛まれるリスク「ゼロ」
利用者様自身に専用のマウスピースを軽く咥えてもらうだけでケアが完了します。スタッフが口の中に指を入れる必要がないため、噛まれる事故は物理的に起こりません。 - 痛みや不快感がない
歯ブラシでゴシゴシ擦るのではなく、微細な泡(ファインバブル)の水流で優しく汚れを洗い流すため、痛みがなく、利用者様も「気持ちいい」と進んで受け入れてくれます。 - 圧倒的な時短
わずか1分間の使用で、ブラッシングと同等の洗浄力を発揮します。
日本初・TAISコード取得で「加算」の対象にも
オーラバブルは、日本で初めて口腔洗浄器としてTAISコードを取得した福祉用具です。
現場の噛まれる恐怖やケアの負担を劇的に減らすだけでなく、通所介護施設等における「口腔機能向上加算」の算定要件を満たす強力なツールとして、施設の収益アップにも大きく貢献します。
「もう噛まれる恐怖に怯えたくない」「スタッフの負担を減らしつつ、施設の利益も上げたい」とお考えの施設長様・ケアマネージャー様は、ぜひ以下の導入ガイドをご覧ください。
噛まれる事故を防ぐ口腔洗浄器「オーラバブル」の施設導入ガイド »
まとめ
高齢者が口腔ケア中に噛んでしまうのは、嫌がらせではなく、恐怖や痛み、反射によるものです。まずは原因を理解し、開口補助具などを適切に使うことが指を守る第一歩です。
しかし、現場の負担を根本から解決し、同時に施設の収益化(加算取得)を目指すのであれば、最新のテクノロジーである「オーラバブル」への置き換えが最も効果的な選択肢となります。
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