歯科医師が口腔ケアをしている様子の写真

「水で溺れそうになる…」姿勢が制限される方の過酷な口腔ケア

  • 「ベッド上で寝たきりのため、うがいができず水が喉に流れてしまう」
  • 「少しの水でも激しくむせて(咳き込んで)しまい、誤嚥性肺炎が怖い」
  • 「片手で吸引器を持ちながら、もう片手で歯磨きをするのが限界…」

重症心身障害児(者)や医療的ケア児など、ご自身で姿勢を保つことが難しい方への毎日の「口腔ケア(歯磨き)」は、常に窒息や誤嚥(ごえん)の危険と隣り合わせです。

「綺麗に洗ってあげたいけれど、水を使うと気管に入ってしまいそうで怖い」というジレンマを抱えながら、毎日極度の緊張感の中でケアにあたっているご家族や施設スタッフは少なくありません。

この記事では、うがいができない方へ向けた安全なケアの姿勢と、「水が溜まりにくい設計」の口腔洗浄器の使用条件について解説します。

なぜ寝たきり状態での歯磨きは「むせる」危険が高いのか?

仰向けに近い姿勢では水や唾液が重力で喉の奥へ流れ込みやすく、自力で吐き出しにくいことを示した図解
水の使い方と姿勢が大切です

私たちが普段何気なく行っている「ブクブクうがいをして、ペッと吐き出す」という動作は、実は高度な筋肉の連携が必要です。

脳性麻痺などの障がいにより嚥下(飲み込む)機能が低下している方や、ベッド上で「仰向け(仰臥位)」に近い状態の方は、口の中に溜まった水や唾液が、重力によってそのまま気管(肺へ続く道)へと流れ込みやすくなります。

自力で吐き出すことができないため、歯ブラシを濡らす程度のわずかな水分でも、溺れるような激しいむせ(咳き込み)を引き起こし、最悪の場合は命に関わる「誤嚥性肺炎」に直結してしまうのです。

誤嚥を防ぐ!うがいができない方向けの安全な口腔ケア手順

水が気管に流れ込むのを防ぐためには、絶対に「仰向けで顎が上がった状態」でケアをしてはいけません。以下の手順で安全を確保してください。

むせにくい「姿勢(側臥位)」をつくる

顎が上がった仰向けの姿勢を避け、身体を横に向ける側臥位でケアすることを示した図解
姿勢や吸引の方法は、主治医・訪問看護師・歯科医師に確認しましょう

重力で水が喉の奥に流れ込まないよう、身体を横に向ける「側臥位(そくがい)」をとります。麻痺がある場合は、麻痺している側を上にします。 さらに、顎を軽く引いた状態(前屈位)にすることで、気管にフタがされやすくなり、誤嚥のリスクを減らすことができます。クッションや丸めたバスタオルを使って、姿勢を安定させてください。

STEP
1

水を使わず「拭き取り」を中心に行う

水を含ませるケアを避け、口腔ケア用ウェットティッシュと水気を絞ったスポンジブラシで汚れを拭き取ることを示した図解
ケアの方法に不安があれば、歯科医師・歯科衛生士に相談しましょう

うがいができない方に対して、コップの水を含ませたり、水が滴るような歯ブラシを使ったりするのは大変危険です。 口腔ケア用のウェットティッシュや、水気をしっかり絞ったスポンジブラシを使用し、汚れを「洗い流す」のではなく「絡め取って拭き取る」ケアを基本とします。

STEP
2

こまめに「吸引」しながらケアを進める

ケアの最中に出た唾液や汚れが喉に落ちないよう、家庭用・施設用の吸引器をお持ちの場合は、こまめに口の中の水分を吸引しながら(または吸引機能付きの歯ブラシを使用しながら)慎重に清掃を進めます。

STEP
3

拭き取りだけでは「汚れ残り」が不安なご家族・施設様へ

  • 「むせるのを防ぐために拭き取りケアをしているけれど、奥歯の隙間や舌の汚れまでしっかり取れているか不安…」
  • 「やはり流水で口の中をスッキリ洗い流してあげたい」

安全を優先すれば汚れが残りやすく、綺麗さを求めれば水で溺れるリスクが高まる。これが、重度障がいケアにおける最大の壁でした。

このジレンマに向き合う選択肢の一つが、「水が口に溜まりにくい設計」の、次世代の口腔洗浄器『オーラバブル』です。

うがい不要・水が溜まりにくい次世代洗浄器「オーラバブル」

高齢者がオーラバブルのマウスピースをくわえ、介助者が見守っている様子
オーラバブルは、マウスピースをくわえて使う口腔洗浄器です

オーラバブルは、従来の「水を含んで吐き出す」という常識をなくした、全く新しい発想のケア機器です。

ご使用の前にご確認ください。使用時は「座位」が基本となり、横向きや寝たままの姿勢(上でご紹介した側臥位など)では使用できません。寝たきりの方の場合でも、次の2つを条件として、介助者の見守りのもとでご使用いただけます。

  • ベッドのギャッチアップ等により上体を60度以上起こせること
  • 軽介助により座位を保てること

ご本人の状態に合うかどうかは、主治医・歯科医師・訪問看護師、または当社までご相談ください。

  • 口に水が溜まりにくい設計
    オーラバブルの最大の強みは、「水を入れる(給水)圧力よりも、水を吸い出す(排水)圧力のほうが強く設計されている」ことです。専用のマウスピースの中で水が循環し、汚れと一緒に瞬時に外へ排出されるため、口の中に水が溜まりにくくなっています。うがいが難しい方や、むせやすい方の口腔ケアにもお使いいただけます(使用条件は上記のとおりです)。
  • 吸引器を持たずに「両手でケア」を進められる
    片手で吸引器のチューブを持ちながら、もう片手で歯ブラシを動かすという高度な技術は不要です。オーラバブル自体が排水してくれるため、介助者はマウスピースを支えることに専念できます。
  • ファインバブルの力で「擦らず綺麗に」
    特許取得の微細な泡(ファインバブル)の水流が、拭き取りでは届かない歯と歯茎の隙間の汚れまで強力に洗い流します。

「もう毎日の歯磨きでむせさせてしまう恐怖から解放されたい」「安全に、でもしっかりお口を綺麗にしてあげたい」と願うご家族や施設スタッフの皆様は、ぜひ以下の詳細ページをご覧ください。

電気不要で、ご自宅の洗面台や施設のシャワー等に簡単に後付け(ポン付け)できる方法もご案内しています。

水が溜まりにくい設計の口腔洗浄器「オーラバブル」の詳細・使用条件はこちら »

まとめ

寝たきりや嚥下機能が低下している方への口腔ケアは、ご家族やスタッフにとって極度のプレッシャーがかかる作業です。「むせさせないこと」を最優先に、側臥位などの安全な姿勢を保ち、水分を極力少なくしたケアを心がけてください。

しかし、拭き取りだけではお口の衛生状態を保つのが難しいのも事実です。オーラバブルのような「水が溜まりにくい設計」の機器を使うことも、一つの選択肢です。ただし使用は座位が基本で、横向きや寝たままの姿勢では使えません(条件は本文をご確認ください)。

一人で抱え込まず、便利な道具を上手に活用して、安全で快適なケア環境を整えてくださいね。

医学博士 小河原 悟(オーラバブル株式会社・代表取締役)の写真

「くわえるだけで口腔内全体を洗浄できる。指を噛まれる不安も、パニックになるストレスも、仕組みで解決できます。」

― 開発者・医師 小河原 悟(医学博士・福岡大学病院 講師)

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プロの介護現場からご家庭、障がい者ケアまで、すべての「歯磨きの修羅場」を解決する口腔洗浄器「オーラバブル」の製品詳細のご案内画像
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