- 「制度の仕組みや算定要件は理解した。でも、どうしてもウチの施設では取れる気がしない…」
- 「一度算定にチャレンジしたけれど、現場が回らなくて結局やめてしまった」
口腔機能向上加算は、施設に大きな収益をもたらし、利用者の健康を守る素晴らしい制度です。しかし現実には、「取りたいのに取れない」「始めてみたけれど続かない」と挫折してしまう施設が後を絶ちません。
なぜ、多くの施設が加算の取得に失敗してしまうのでしょうか? 本記事では、介護現場の実情を踏まえ、口腔機能向上加算が取れない「3つのよくある失敗パターン」とその根本的な原因を徹底解説します。
失敗の理由を知ることは、成功への最短ルートです。自施設が同じ罠に陥っていないか、ぜひチェックしてみてください。
失敗パターン①:「人員不足」と「外部連携」の壁
加算取得に向けて動き出した施設が、一番最初にぶつかり、そして諦めてしまうのが「人員の確保」です。
地域の歯科医院との連携がうまくいかない
加算を算定するには、歯科医師や歯科衛生士などの専門職の関与が要件となります。自施設で雇用できない場合、地域の訪問歯科等と連携協定を結ぶのが一般的ですが、ここでつまずくケースが多発します。
- 「どこの歯科医院に声をかければいいのか分からない」
- 「協力を打診したが、歯科医院側も人手不足で断られてしまった」
- 「連携はできたが、歯科医師からの指示が専門的すぎて現場の介護スタッフが理解できない」
このように、外部との連携フローを構築できず、スタートラインにすら立てない施設は少なくありません。
施設内の「推進リーダー」が多忙すぎて動けない
外部連携がうまくいっても、施設内でアセスメント(評価)や計画作成を主導するキーパーソン(看護師や介護リーダー)が必要です。 しかし、ただでさえ日々の業務で疲弊しているリーダーに、「明日から口腔ケアの責任者も兼任してね」と丸投げしても機能しません。業務過多でリーダーが潰れてしまい、計画が頓挫するのは典型的な失敗例です。
失敗パターン②:想像を絶する「書類・記録」の負担
なんとか人員体制を整え、いざ運用をスタートした施設を襲うのが、「想像を絶する事務作業の波」です。
アセスメントと計画書作成で「残業の山」
対象者一人ひとりに対して、事前のスクリーニングを行い、多職種でカンファレンスを開き、個別の「口腔機能改善管理指導計画書」を作成しなければなりません。 これらを日中の入浴・排泄・食事介助の合間に行うのはほぼ不可能です。結果として、スタッフが勤務時間外にサービス残業をして書類を作成することになり、人件費が高騰するだけでなく、スタッフの不満が爆発します。
現場の記録漏れとLIFE入力によるパンク
さらに、毎回のケア実施記録と、2026年現在の算定要件で必須となる「LIFE(科学的介護情報システム)へのデータ提出」が重くのしかかります。 「ケアはしたけど記録を書き忘れた」「手書きの記録をパソコンに打ち直す時間がない」といった事態が日常茶飯事になり、監査(運営指導)の恐怖に怯えながら、形骸化した記録だけが残っていくことになります。
失敗パターン③:現場スタッフの「抵抗」とケアの属人化
書類の問題をクリアしても、最後に立ちはだかる最大の壁が「現場スタッフの強い抵抗感」です。経営陣がどれだけ「収益のために加算を取ろう」と旗を振っても、現場が動かなければ絵に描いた餅です。
「これ以上、私たちの業務を増やさないで!」という悲鳴
介護現場は常に時間との戦いです。 「ただでさえ人が足りないのに、毎食後の丁寧な口腔ケアと嚥下体操なんてやる時間はありません!」 これが現場のリアルな声です。新しい業務を追加することは、スタッフにとって「負担増」以外の何物でもありません。経営側と現場スタッフとの間に深い溝ができ、最悪の場合は離職を引き起こしてしまいます。
ケアを拒否される・技術に差があり「標準化」できない
利用者に口を開けてもらい、歯や舌の汚れを綺麗に落とす口腔ケアは、実は非常に高い技術が求められます。
- 認知症の利用者にケアを強く拒否され、スタッフが噛まれて怪我をする
- ベテランスタッフは上手にできても、新人スタッフは時間がかかり、汚れも残ってしまう
このように、「スタッフ個人の技術力」に依存したケアを行っている限り、全員に質の高いサービスを継続して提供(=加算の算定)することは不可能なのです。
参考:口腔ケアを嫌がられる原因と対処法|拒否される現場の共通点
まとめ:「気合と根性」での加算取得は必ず失敗する
口腔機能向上加算が取れない(続かない)理由をまとめます。
- 外部連携やリーダー不在による「体制構築の失敗」
- 膨大な書類・記録作業による「残業と疲弊」
- 業務増と技術不足による「現場スタッフの抵抗」
これらの失敗から学べる最も重要な教訓は、「スタッフの気合と根性、そして個人のスキルに頼った加算取得は、100%失敗する」ということです。 現場のスタッフはすでに限界まで頑張っています。これ以上、人力で業務を押し付けても施設は良くなりません。
「では、どうすれば現場に負担をかけずに加算を取れるの?」
その答えは、「書類の時間を削る」ことではなく、「口腔ケアそのものにかかる時間を劇的に削り、誰がやってもプロ並みの効果が出る『武器』を現場に与えること」です。
現場の抵抗をなくし、残業ゼロで口腔機能向上加算による収益化を成功させる「全く新しい戦略」があります。多くの施設を失敗から救い出したある機器の秘密を、以下の特設記事で完全公開しています。 「ウチの施設では無理だ」と諦める前に、必ず目を通してください。

