「指がちぎれるかと思った…」障がいケアの過酷な歯磨き

重症心身障がいや脳性麻痺などを抱えるお子様・成人の方の介護において、最もケガの危険が高く、介助者が恐怖を感じるのが「毎日の歯磨き(口腔ケア)」です。

  • 「口の中に指を入れた瞬間、ものすごい力で噛み締められて流血した」
  • 「痛くて指を引き抜こうとしたら、余計に強く噛まれてパニックになった」
  • 「毎日『今日も噛まれるかもしれない』とビクビクしながら歯ブラシを持っている」

ご家族や施設スタッフの皆様は、このような過酷な状況で、文字通り身を削りながらケアにあたっているのではないでしょうか。

この記事では、なぜ激しく噛んでしまうのかという原因と、お互いがケガをしないための安全な対応策、そして「もう二度と口に指を入れなくて済む」画期的な解決策をご紹介します。

なぜ強く噛んでしまうのか?「咬反射(こうはんしゃ)」の正体

口元に歯ブラシや指が触れた瞬間、あるいは口に入った瞬間に、ガチッと強く歯を食いしばって離さなくなる現象。これは、本人がわざと嫌がらせで噛んでいるわけではありません。

これは「咬反射(こうはんしゃ)」と呼ばれる、意思とは無関係に起こる原始反射の一つです。

脳の障害などにより、口の周りへの刺激に対して過敏に反応してしまい、無意識のうちに顎の筋肉が強く収縮してしまうのです。本人の意思でコントロールできるものではないため、「痛いから離して!」「口を開けて!」と怒ったり説得したりしても、効果はありません。

むしろ、介助者が焦って無理に指を引き抜こうとしたり、力ずくで口をこじ開けようとしたりすると、ご自身の指を大ケガするだけでなく、ご本人の歯が折れたり、顎の関節を痛めたりする大変危険な状態に陥ります。

指を噛まれないための安全な口腔ケア・3つの対応策

咬反射が強い方に対して、「素手(指)」を口の中に入れるのは絶対にNGです。以下の方法で、安全を確保しながらケアを行ってください。

1. 「脱感作(だつかんさ)」で口周りの緊張をほぐす

いきなり口の中に歯ブラシを入れると反射が強く出ます。まずは肩や首、頬、唇の周りなど、口から遠いところから優しくマッサージするように触れ、少しずつ口元へ近づいていく「脱感作」を行い、感覚の過敏さを和らげます。

2. Kポイント(刺激点)を押して口を開けさせる

無理にこじ開けるのではなく、口の奥にある「Kポイント」と呼ばれるツボのような場所(奥歯のさらに奥、頬の内側の粘膜付近)を、指ではなく柄の長いスポンジブラシなどで優しく押圧します。ここを刺激することで、反射的にポカンと口が開くことがあります。

3. 「開口器」や「バイトブロック」を活用する

どうしても口が開かない、またはすぐに噛み締めてしまう場合は、専用の道具を使います。

シリコンやプラスチックでできた「開口器(かいこうき)」や「バイトブロック」を上下の歯の間に挟み、それ以上口が閉じないように固定(つっかえ棒の役割)します。これにより、噛まれる空間を防ぎながら、隙間から歯ブラシを入れて手早く磨くことができます。

開口器でも限界を感じる方へ。次世代洗浄器「オーラバブル」という救い

バイトブロックなどの開口器は確かに有効ですが、「ブロックを噛ませている隙間から、急いで歯ブラシを突っ込んで磨く」という作業自体が非常に難しく、介助者の精神的ストレスは完全には無くなりません。

また、ご本人が硬いブロックを強く噛みしめすぎて、歯を痛めてしまうケースもあります。

  • 「もう指を噛まれる恐怖から解放されたい」
  • 「お互いに痛い思いをせず、もっと安全に口の中を綺麗にしてあげたい」

そんな切実な願いに応えるために、医療・介護の現場から注目を集めているのが、次世代の口腔洗浄器『オーラバブル』です。

オーラバブルが「咬反射」に最強な理由

オーラバブルは、従来の「介助者が歯ブラシでこすって汚れを落とす」という常識を根底から覆す機器です。

  • マウスピースを噛ませるだけ!指を入れる必要ゼロ
    柔らかい専用のマウスピースを口にくわえてもらうだけでセット完了です。もし強い咬反射が起きても、噛み締めるのは柔らかいマウスピースに対してであり、介助者の指は口の外にあるため「絶対に噛まれません」。
  • 全自動で汚れを洗い流す
    マウスピースを噛んだまま1分間待つだけで、特許取得の超微細な泡(ファインバブル)を含んだ水流が、歯の裏側や粘膜の汚れまで強力に洗い流します。開口器の隙間から無理やり歯ブラシを入れるという、あの危険で難しい作業が一切不要になります。

ご本人には「痛くない・無理やりこじ開けられない」という安心を。 介助するご家族やスタッフには「もう噛まれて流血しない」という絶対的な安全を。

毎日の過酷な歯磨きを、お互いが笑顔で終われる時間に変える『オーラバブル』の詳しい特徴や、ご自宅・施設への簡単な設置方法については、以下のページをご覧ください。

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まとめ

重症心身障がい児(者)の歯磨きにおいて、「噛まれること」は介助者の努力不足ではなく、反射という身体の仕組みによるものです。どうかご自身を責めたり、無理やりケアをしてお互いに傷ついたりしないでください。

開口器などの道具を正しく使い、さらにオーラバブルのような最新のテクノロジー(福祉用具)に頼ることで、毎日の大きな恐怖と負担は必ず解決できます。安全を最優先に、便利な道具を積極的に取り入れていきましょう。